「こんこんばなしの 色んな言葉のお話」は、神社にまつわる言葉を中心に、その言葉の意味や内容をご紹介しながら、ご理解を深めて頂くためのコーナーです。

自分の住んでいる地域社会を、守ってくれている神様を氏神といい、その氏神を祀る一定の範囲内に住む人々を、氏子と呼びます。その一定の範囲内とは、大抵の場合、大字の地域であることが一般的です。古代日本において、氏神はその地域の一族の守り神であり、また、祖先の神であったりしますが、広義的には、その地域社会に根付く自然への畏敬と、自然からの恩恵を崇拝・祈願するものです。
その古代では、氏子どうしの血の繋がりがあって、お互い協力しあいながら地域社会を育んでおりました。しかし、時が立ち経済活動の変化にともない、人々の移動が進むにつれ、血縁関係よりも「同じ土地に住んでいる」という繋がりを重視した氏子関係になり、氏子どうしが協力し合い、神社の神事や祭りごとを行い、神社を中心にして、今でいうコミュニティーを形成するようになっていったものです。共に同じ郷土の社会に住み、その地域の自然や風土の中で育った私達は、なにか気持ちが通じ安いもので、またお互いの心に共感を抱きやすいものがあります。そんな私達(氏子)は、私達の安寧と幸せを願い、また、人々の平穏な明るい平和な世を願い、神を祀り、祈願するものなのです。
石毛稲荷神社は、新石下の氏子の神社です。