稲荷神社の昔むかしからいる「きつねさん」の日常会話

さこん 拝殿に向かい左側の きつねさん(推定年齢10歳の男の子)ここん 拝殿に向かい右側の きつねさん(推定年齢9歳の女の子)
大昔から、年齢は変わることなくいる、きつねさんです。

さこん

夜空を見上げてごらん、きらきらと星が光っているよ

ここん

ほんとだ、すっごくきれい。秋になるとお星さまが増えたように見える

さこん

雨上がりの夜、雲が切れてくると空気が澄んでいるから、特にきれいだよね

ここん

お月さまも近くにあるみたいだね。なんか不思議だな

さこん

いろんなことがあって、つらいこともあるけど、忘れさせてくれるよね

ここん

そうだね。なんかどんなことでも、聞いてくれているような気がするわ

さこん

人が亡くなったらお星さまになるって、教えてもらったけど、本当かもしれないね

ここん

なんとなく、そうかもしれないね

さこん

突然だけど、素粒子って知っている?

ここん

急に、何を言っているの。現実に戻して気分こわすつもり?

さこん

ごめん、ごめん。こわすつもりじゃなくて、お星さまになる話の続きなんだよ

ここん

え?原子とかの物理の話じゃないの?

さこん

うん。素粒子って、物質を構成している最小単位の素材なんだ。原子を分解して
一番小さい、これ以上分解できない素材。これを素粒子ていうんだけれど、
その一つが光子で、それは唯一質量がない素粒子なんだ。その光子の話なんだ

ここん

むずかしくなっちゃったけど、それがどうしたのよ

さこん

僕たちの生命体も同じように、素粒子の集まりで創られていて、その生命体の終焉時に
質量のない光子となって飛んでいき、どこかに存在しているはず、と考えられているんだよ 
これは素粒子科学の話題にもなっているんだよ

ここん

すっごい話ね。だからだね、お星さまが何でも聞いてくれるのは!

さこん

こんなきれいな夜空を見上げていると、いやされてくる

ここん

ホントだね、お祈りしよう