「こんこんばなしの 色んな言葉のお話」は、神社にまつわる言葉を中心に、その言葉の意味や内容をご紹介しながら、ご理解を深めて頂くためのコーナーです。

秋の例大祭は、初午祭と対になる神事で、五穀豊穣を祈願した初午祭に対して、その年の収穫に感謝するお祀りです。当社の祭事において最も重要な大きな祭りで、大祭に位置づけされます。神に感謝する、またお祝いするなどの背景から、巫女による神楽舞が奉納されたことから、その後の時代の流れにともない変化して、氏子などの民衆の踊りや、太鼓の演舞なども奉納されたようです。その神楽舞や演舞を奉納される舞台となったのが、神楽殿です。
地方によって違いはありますが、いろいろな催し物が披露され、いまでも続けられている所もあるようです。
その後、神楽殿は、神事以外にも地域社会の祝いごとや、祭りごとなどに利用されたものと思われます。
実は以前、石毛稲荷神社にも神楽殿が有りました。当時の稲荷神社は、子供たちが学校から帰るとどこからともなく境内地に集まってきて、カンケリや、かくれんぼ等々の色々な遊びをしていました。
紙芝居や飴売り・リヤカー屋台のお好み焼き・夏になればアイスキャンディー等もなども売りに来ていました。
神楽殿も当然遊び場の対象となり、子供たちは、その舞台に上がり、好き勝手にいろんな遊びをしていたようです。当時の神社役員さん達は、その様子を知っていたかどうかは今となっては不明です。
また、地元若者達による結成グループで、当時流行りのグループサウンズの演奏会もあったそうです。グループサウンズとは、エレキギターやドラムで演奏し、多くの熱狂的なファンがいたグループ音楽
です。稲荷神社に若者を中心に人々が集まり、演奏を楽しんでいたようです。
なんか、いいですね。今も神楽殿があれば、面白そうな気がしますね。
昔の賑わいのある、街中(まちなか)の神社が想起される思いです。いつか再現させたいですね。