稲荷神社の昔むかしからいる「きつねさん」の日常会話
さこん 拝殿に向かい左側の きつねさん(推定年齢10歳の男の子)ここん 拝殿に向かい右側の きつねさん(推定年齢9歳の女の子)
大昔から、年齢は変わることなくいる、きつねさんです。
夜空を見上げてごらん、きらきらと星が光っているよ
ほんとだ、すっごくきれい。秋になるとお星さまが増えたように見える
雨上がりの夜、雲が切れてくると空気が澄んでいるから、特にきれいだよね
お月さまも近くにあるみたいだね。なんか不思議だな
いろんなことがあって、つらいこともあるけど、忘れさせてくれるよね
そうだね。なんかどんなことでも、聞いてくれているような気がするわ
人が亡くなったらお星さまになるって、教えてもらったけど、本当かもしれないね
なんとなく、そうかもしれないね
突然だけど、素粒子って知っている?
急に、何を言っているの。現実に戻して気分こわすつもり?
ごめん、ごめん。こわすつもりじゃなくて、お星さまになる話の続きなんだよ
え?原子とかの物理の話じゃないの?
うん。素粒子って、物質を構成している最小単位の素材なんだ。原子を分解して
一番小さい、これ以上分解できない素材。これを素粒子ていうんだけれど、
その一つが光子で、それは唯一質量がない素粒子なんだ。その光子の話なんだ
むずかしくなっちゃったけど、それがどうしたのよ
僕たちの生命体も同じように、素粒子の集まりで創られていて、その生命体の終焉時に
質量のない光子となって飛んでいき、どこかに存在しているはず、と考えられているんだよ
これは素粒子科学の話題にもなっているんだよ
すっごい話ね。だからだね、お星さまが何でも聞いてくれるのは!
こんなきれいな夜空を見上げていると、いやされてくる
ホントだね、お祈りしよう